Dictionary [ALL]: 包括的にまとめる英単語の活用法

all

all

determiner
UK/ɔːl/US/ɔːl/

The whole amount, quantity, or extent of something; every one of a group or category.

Thesaurus
Synonyms
Antonyms
pronoun
UK/ɔːl/US/ɔːl/

Everyone or everything; the total number or amount.

Thesaurus
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Antonyms
adverb
UK/ɔːl/US/ɔːl/

Completely or entirely; to the greatest extent.

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Antonyms

How to Use

あらゆる要素や全体を指し示す英単語で、物事を一括にする際に用いられます。

「all」は、「すべて」「全員」「全部」といった意味を表す最も基本的な英単語の一つです。あらゆるものや人を包括するときに使われ、命令文から疑問文、肯定文など、さまざまな形で活躍します。たとえば「All people have the right to freedom.」(すべての人には自由を享受する権利がある)と述べれば、人々という大きな括りを示すことが可能です。会話や文章で幅広く使われる一方で、「all」の用法には意外と繊細なニュアンスもあります。たとえば「all of them」と「all them」は同じ内容を示すようでいて、口語表現の砕け度合いやフォーマル度の差がわずかにあります。また「all that~」「all you have to do is~」のようにフレーズとしてセットで覚えると、自然な英語表現を身に付けられるでしょう。ビジネス文書やプレゼンでも「All members are expected to attend.」(全員参加が求められます)のように使うと、迅速かつ的確な指示のニュアンスを伝えることができます。加えて「after all」「all in all」など、副詞句や熟語としても多用されるため、語彙力を高めるうえで重要な単語といえます。これらの表現はまとめや結論を導く際に役立ち、「要するに」というニュアンスを加味することが可能です。「all」は数語をプラスするだけで柔軟な表現となるため、基本を押さえたうえで熟語の形でも習得しておきましょう。日常会話からビジネス、学術まで、さまざまな領域で応用できる使い勝手のいい英単語です。

Alternatives

「all」の代わりに活用できる表現としては、まず「entire」や「whole」が挙げられます。これらはいずれも「完全に」「全体として」という意味合いを持ち、文章をフォーマルにしたり、特定の集合を強調したりするときに便利です。たとえば「the entire class」(クラス全員)や「the whole team」(チーム全体)のように、対象のまとまりや包括性を示す場面で多用されます。一方、「every」は「一つ一つすべて」を意味する単語で、「all」と近い意味で使われることがありますが、やや視点が異なります。たとえば「every student」と言えば「それぞれの生徒一人一人」を強調するイメージがありますが、「all the students」は「全員まとめて」というニュアンスが強くなります。微妙な差ですが、文脈によって相手に伝わる印象が変わるので意識して使い分けると良いでしょう。さらに「the totality of」など、少し硬めの言い回しも存在します。学術論文や専門書では「the totality of evidence suggests that...」のような形で「証拠全体が示すところによれば…」といった表現に用いられます。こうした類似単語・フレーズを覚えておくと、文章に応じた表現を選択しやすくなり、書き手としてのスキルがさらに高まるはずです。

Writing

英文ライティングにおいて「all」を使用する際の最大のポイントは、読み手に混乱を与えないよう文脈と対象を明確にすることです。たとえば「all countries」「all citizens」のように修飾する名詞をしっかり示すことで、「誰」「何」が全部なのかをはっきり伝えることができます。同様に「all of the participants」と書くか「all participants」と書くかによって、文の響きやフォーマル度合いがわずかに変わります。また、一文の中で「all」を繰り返し使いすぎると、単調で稚拙な印象を与えることがあります。適度に「entire」「whole」などのシノニムを用いたり、形容詞・副詞など別の視点から表現したりしてバリエーションを持たせるのがおすすめです。さらに、文章の結論部で「All in all, the results were satisfactory.」(総合的に見て結果は満足のいくものだった)のように使うと、要点を簡潔にまとめる役割を担ってくれます。ビジネス文章や論文では、統計データや証拠をもとに「all」の使い方を工夫すると説得力が増します。たとえば「All data points to the conclusion that...」(すべてのデータが~という結論を示す)などと書けば、読者に一貫性や信頼性を強く訴求できるでしょう。要するに「何を包括しているか」を明示できるかが勝負どころです。

Casual Conversation

日常会話では「all」は非常に頻度が高く、かつ使いやすい単語です。たとえば「We’re all good here.」(こちらはみんな大丈夫だよ)や「That’s all I need.」(それだけあれば十分)といった言い回しは、状況や会話の雰囲気を手短にまとめる際に便利です。「All right?」と聞けば「大丈夫?」のように相手の状態を気軽に尋ねられますし、「All set!」と言えば「準備万端!」という気軽な合図になります。友達同士なら「All of us are going to the party. Are you coming too?」(みんなパーティーに行くよ、あなたも来る?)と誘うのも自然な表現です。一方で「I’m all about trying new foods!」(新しい食べ物を試すのが大好きなんだ)といえば、自分がどれほど興味を持っているかを強調できます。こうしたフレーズを活用するだけで、特定の好みや気持ちを勢いよく表現するのに役立ちます。さらに、SNSやテキストメッセージでは「あれもこれも全部」というニュアンスをザックリまとめたいときに「all」を挟むと、情報を簡潔に伝えられます。たとえば「I bought all the ingredients for tonight’s dinner.」(今夜の夕食に必要な材料、全部買ったよ)のように使えば、相手も「もう何も足りないものはないんだな」と一目瞭然ですよね。気軽さとわかりやすさを両立するのに、これほど便利な単語はそう多くありません。

Etymology

「all」の起源は非常に古く、ゲルマン祖語の *aljaz にまでさかのぼるとされます。古英語の “eall” や “all” の形で登場し、「すべて」「全体」「全ての部分」という意味を広範囲にカバーしていました。ゲルマン族の社会では家畜や財産、領地を数え上げる際に「全部でどのくらいあるか」を把握する必要があったため、「all」の概念は生活に密着していたと言われています。中世イングランドにおいて、封建制度の整備や教会の文献作成が進むにつれ、「all」という単語は法的にも重要視されるようになりました。領地の権利書や宣誓文などで、ある対象を「すべて」含んでいるかどうかを明確にする場面が増えたからです。さらに宗教改革や産業革命を経て、人々の生活様式や言語表現が多様化すると、「all」は一層幅広い文脈で使われるようになりました。現代では、単なる数量表現だけでなく、比喩的に「情熱のすべてを注ぐ」といった抽象概念に対しても「all」を用いる場面が多く見られます。たとえば “I gave it my all.”(全力を注いだ)や “Put your all into this project.”(このプロジェクトに全力を注いでほしい)のように、人物の思い・努力・情熱を表す重要なキーワードとしての役割も担っています。こうした歴史的背景を知ると、「all」が持つ「すべてを包含する」という基本的な意味が、時代を超えて多方面で活用されてきたことがよくわかるでしょう。

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