Dictionary [ANOTHER]: もう一つを追加する際の使いやすい英単語

another

another

determiner, pronoun
UK/əˈnʌð.ər/US/əˈnʌð.ɚ/

one more, an additional, or a different one

Thesaurus
Synonyms
Antonyms

How to Use

追加や別の対象を示し、選択肢や数を増やすときに使われる英単語です。

「another」は、「別の」「もう一つの」という意味を持つ英単語で、特に新しい選択肢や追加の対象を示したいときに用いられます。文中の名詞を受けて「ほかにもある」「さらに加える」といったニュアンスを伝えたい場合に重宝する表現です。例えば、日常会話で「Can I have another cup of coffee?」(コーヒーをもう一杯いただけますか?)と使えば、すでにコーヒーを飲んでいる状況から、追加でもう一杯欲しいという意図をスムーズに示せます。また、「I need another pen.」(別のペンが必要です)のように書くと、今使っているペンとは違うものを求めていることが明確になります。ビジネスや学校などフォーマルな場面でも、「We have to consider another approach.」(別のアプローチを検討しなければならない)のように書いて、複数の方法や意見の中から新たな選択肢に目を向ける姿勢を示すことができます。類似の単語としては「additional」や「extra」がありますが、「another」はより口語的な響きが強く、カジュアルにもフォーマルにも広く使いやすい特徴があります。文法上、「another」の後にはふつう単数形の可算名詞を続けます。「another book」「another idea」といった形が自然です。ただし「another two hours」(さらに2時間)や「another three people」(あと3名)などのように数字を挟んで用いれば、複数の概念を間接的に表現できます。こうした柔軟性の高さも「another」の魅力であり、英語の文を作成するときに表現の幅を大きく広げてくれます。

Alternatives

「another」と似た意味合いを持つ単語としては、まず「additional」が挙げられます。こちらはフォーマルな文脈で使われることが多く、「追加の」というニュアンスを強調したいときに便利です。例としては「We need additional resources.」(追加のリソースが必要です)のような形で使います。「extra」は口語的な響きが強く、「余分の」「追加の」という意味を表したい際によく用いられます。例えば「I brought extra snacks.」(おやつを余分に持ってきた)など、気軽に日常生活で活躍しやすい表現です。一方、「more」は「さらに多くの」というニュアンスをストレートに示し、数量を増やすシチュエーションで頻繁に使われます。「I want more time.」(もっと時間が欲しい)という具合に、とにかく量を増やしたいことを表せます。また、「another one」という形で使っていた場合を別の表現に置き換えたいときには、「one more」も視野に入ります。こちらは「もう一つ欲しい」という感覚に直結しており、買い物や注文などカジュアルなシーンで「One more, please.」(もう一つお願いします)のように自然に会話へ織り込めます。いずれの類語を使うかは文体や場面、意図するニュアンス次第です。日常会話で「ちょっと余分」というトーンを出したいなら「extra」や「one more」、フォーマルな報告書や提案書では「additional」など、使い分けを工夫すると英語表現がより生き生きとします。

Writing

ライティングにおいて「another」を使う場面は、文章の流れをスムーズにしつつ読者に「追加や新規の要素」を認識させたいときです。例えばレポートや論文で既にいくつかの提案を示した後に、「Another potential solution is...」(もう一つの可能な解決策は…)と書けば、前の提案群とは別の新たな案を提示できることを端的に示せます。こうすることで、読み手は「今までのアイデアに加えて新たな選択肢がある」と理解しやすくなります。一方で、単に「もう一つ」という意味合いだけでなく、柔軟な使い方も可能です。例えば数値や時間を表す場合に「another」を用いると、「さらに何時間」「あと何個」という表現をスリムにまとめられます。「We need another three volunteers.」(あと3名のボランティアが必要です)と書けば、必要人数が具体的に追加されるニュアンスが出せるため、文章全体の明確さが増します。ただし注意したいのは、複数形の名詞に「another」を直接続けると不自然になりやすい点です。例えば「another ideas」とは書けないので、「another idea(追加のアイデア)」か「other ideas(他のアイデアたち)」かを文脈に応じて使い分けましょう。文章校正の段階でよく見かける誤りなので、頭の片隅に置いておくと失敗が減ります。読み手に誤解を与えないためにも、可算・不可算名詞の区別や数量表現との組み合わせをじっくり確認することが大切です。最終的には、自分が示したい「追加要素」をどれだけ強調したいかによって語彙選択を調整すると良いでしょう。「another」を使うと、「既にある物や状況にプラスして、まだ別の何かを付け加える」という感覚が伝わりやすいため、文章を組み立てる際に意識して取り入れてみてください。

Casual Conversation

日常会話では「another」は非常に使いやすい単語です。例えばカフェやレストランで「Can I have another coffee?」(コーヒーをもう一杯いただけますか?)と頼むシーンはよくあるでしょう。料理やドリンクを注文する際、単に「one more coffee」と言っても通じますが、「another coffee」と言うと自然に「同じものをもう一度」という感覚が伝わります。友人とおしゃべりするときには「another」の意味で軽い雑談が広がります。例えば「I might watch another episode before going to bed.」(寝る前にもう一話観るかも)といえば、すでに何話か観ていて、さらにもう一話だけ続けて観ようとしている様子を示せます。こうしたくだけたトーンであれば「another one」に言い換えるのもありです。「I want another one!」(もう一つ欲しい)という形は、玩具やお菓子などをさらに手に入れたい状況にもピッタリ合うフレーズです。また、「another」は一見シンプルですが、発音や文法を把握していないと「other」と混同しやすいので注意しましょう。「another」は「もう一つ(同じ種類のうちのどれか)」を指し、一方「other」は「そのほかの」というより幅広い言及になります。カジュアルな会話では違いをそこまで厳密に意識しなくても伝わることは多いですが、使い分けが正確だとスムーズなコミュニケーションが取れます。とにかく「another」は手軽で日常に溶け込みやすい表現なので、映画や海外ドラマを観ていると頻繁に耳にするはずです。「追加で何か欲しい」「もう一つ試したい」「他にも選択肢がある」といったニュアンスをダイレクトに伝えられるので、ちょっとした会話に彩りを加えてくれるでしょう。

Etymology

「another」は、“an”(一つの)と “other”(他の)が結びついた形がもとになっています。元来、古英語においては “ān ōþer” といった綴りで確認されており、「別のひとつ」というニュアンスを示していました。時代が進むにつれ、音声や綴りの変化を経て「another」という単語が一つの表現として確立していきました。「another」の大枠となる概念「プラスアルファで他のもの」は、英語圏だけでなく多くの言語コミュニティで重要な発想です。人々は生活や仕事、楽しみの中で「もう一つの選択肢」「さらに上乗せする対象」を日々求めているため、言葉としての重要性も高く保たれてきたというわけです。中世や近世の文学作品をみても、「another」と「other」は頻繁に登場し、物語の展開で新たな展開を匂わせるうえで不可欠な役割を担ってきました。現代では、ビジネスや旅行、日常会話に至るまで「another」は幅広いシーンで使われ続けています。単語自体が持つ「もう一つ」「追加」という感覚が、日常生活のあらゆる領域に当てはまるからこそ、多くの英語話者にとって自然に使える定番表現になっているといえます。歴史的背景を紐解くと、単純な結合形から生まれた語とはいえ、語感と意味がしっかり噛み合った英単語の代表例ともいえるでしょう。

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