article
noun (countable)
a piece of writing included with others in a newspaper, magazine, or other publication; a particular item or object; in grammar, the words 'a,' 'an,' and 'the' used as determiners
Thesaurus
Synonyms
How to Use
文法上の冠詞から新聞雑誌の論説まで、多岐にわたる意味を担う英単語です。「article」という英単語は、大きく分けていくつかの意味と使い方が存在します。まず、英文法における「冠詞」という意味合いが挙げられます。英語には定冠詞「the」と不定冠詞「a/an」があり、これらを総称して“articles”と呼びます。これらは名詞の前につけることで、どの対象を指しているのか、あるいは数や特定性を表すために必要不可欠な要素です。「a pen」「the pen」と書き分けることで、読者や聞き手にそのペンがどんな状態かをイメージさせるわけです。一方、新聞・雑誌・ウェブメディアなどに掲載される「記事」を指す意味としても広く使われます。たとえば「I read an interesting article about climate change.」(気候変動について興味深い記事を読んだよ)のように使われ、特定のテーマやトピックに焦点をあてて執筆された文章を指す際に便利です。また、法律や契約などの条文を示す場合にも「article」という表現がよく登場します。たとえば「Article 9 of the Constitution」(憲法第9条)という形で法的な条項を表現するのに用いられます。さらに、ある対象を示す「品物」「事物」という文脈で「article」が使われることもあります。少し古風な言い回しにはなりますが、「an article of clothing」(衣類の一品)などが例です。したがって、「article」は英語学習者にとって幅広く押さえておきたい単語といえます。文法からメディア、法律、物品と、それぞれの状況に応じて意味がまったく異なるため、必ず文脈をチェックしながら活用するとスムーズです。英字新聞や海外ニュースサイトなどを読むときにも、“article”の意味をしっかり理解していると内容を素早く把握しやすくなります。
Alternatives
「article」と似たような意味や関連する語を挙げると、まず「item」が視覚的な物品を示す際に類似の役割を果たします。「an item of clothing」は「衣類の一品」という表現として「an article of clothing」とほぼ同じニュアンスを持ちます。さらに新聞や雑誌などの「記事」を別の角度で表現するなら「story」「piece」などが挙がります。「story」は特にニュースや個人の体験談などをストーリー仕立てで示す場合、「piece」はエッセイやコラムのようにひとまとまりの文章作品を指すときに用いられることが多いです。法律の条文や契約上の条項に近いニュアンスとしては「clause」があります。こちらは「節」「条項」という意味合いを強調し、文章の一区切りを細分化して示すイメージを伴います。契約書や法律文書の中で「clause」と言うと、一つ一つの具体的な取り決めや条項を表す言葉として扱われます。また、文法的観点で「句・節」を論じるときにも“clause”は登場するので、記事(article)を法的文脈で使う時の代替表現としては少し役割が変わるかもしれません。いずれにせよ「article」は法律用語としての重みを持つ一方、日常会話や学術文書では「記事」や「文法上の冠詞」の意味が広く使われるため、使い分けが重要になってきます。また、「article」の文法的意味(冠詞)に類する言葉としては「a/an」「the」などが実際の対象です。ただし、「article」という言葉自体が指す範囲は「冠詞の総称」なので、代替単語ではなく現象を示すメタ概念という点に注意するとよいでしょう。
Writing
英語で文章を書く際、特に冠詞を扱うタイミングでは「article」の概念が非常に重要になります。英語を母語としない学習者が間違いやすいポイントのひとつに「a/an/the」の使い分けが挙げられますが、これは「article」の正しい運用ができているかどうかで評価が大きく変わります。文中で対象となる名詞が数えられるのか、特定されているのか、単数なのか複数なのか、こうした要素を考慮して適切な冠詞を選ぶことは、ライティングの質を左右する大きな要素と言えるでしょう。また、論文やレポートなどで新聞や雑誌の「記事」に言及する際には、“According to an article published in… (journal name)…”(~に掲載された記事によると)などと書くことで、引用元が新聞記事・雑誌記事なのかを明確に読者へ伝えられます。特に出典を示しながら議論を展開する場合、信憑性や権威を担保するために「article」の情報をきちんと明記しておくのが一般的です。文末に参考文献として“Article Title, Publisher, Date”などを列挙するのもスタンダードな手法となります。法律文書の執筆時に「Article 3 states…」のように書けば、どの条文を示しているかを端的に伝えることができます。これは読者が該当箇所をすぐに参照しやすくなるので、ドキュメントの可読性が向上します。いずれのライティングシーンでも、「article」は文法、情報源、法的条項といった三つの大きな側面を持っているため、その使い方を意識して正確に扱うことが高品質な文章を作る鍵となるでしょう。さらに、自分の考察をエッセイ形式でまとめる場合でも、“I read an article about environmental issues…” のように始めると、読者に話題の導入を分かりやすく提示できます。文章の冒頭や中盤に「article」を登場させることで、論じたいテーマや背景情報を自然な流れで紹介できる利点があります。学術からジャーナリズム、あるいは法律関連まで、幅広い文脈で「article」は重宝されると言えるでしょう。
Casual Conversation
日常会話において「article」が登場する場合、多くは新聞・雑誌・ウェブ記事などを語るシーンが多いでしょう。友人とのやり取りで「Did you read that article about the new phone release?」(新しいスマホの発売についての記事読んだ?)と言えば、相手が興味を持っているトピックに話を広げやすくなります。またSNSやチャットでも、「I just found an interesting article on climate change.」(気候変動について面白い記事を見つけたよ)などと共有すれば、感想を言い合うきっかけになりやすいですね。一方、冠詞を指す意味で「article」が登場するケースは、英語学習者同士や英語教育の場が多いかもしれません。「I always mess up articles in English.」(英語の冠詞っていつも間違えちゃう)という具合に、学習面での悩みを打ち明けられます。さらに法律や契約書の「条文」として口にされる場合は、特定の仕事や役職についている人でないとあまり会話に登場しないかもしれませんが、「You should check Article 5 of the contract.」(契約書の第5条を確認したほうがいいよ)というように、法的な話題に絡めて気軽にアドバイスを交わす場面もありえます。いずれにせよ、日常のカジュアルなシーンで「article」を使うときは、固い意味合いの冠詞や法律よりも、ニュースや雑誌、オンラインコンテンツに関する「記事」の意味合いが中心になりがちです。職場のコミュニケーションでも「I found an article that might help with our project.」(このプロジェクトに役立ちそうな記事を見つけたよ)といった形で使えば、資料共有のきっかけになって便利です。スラング的な言い方はあまりなく、わりとストレートに「article」と言われるのが普通。英語では多義的な単語であっても、会話中の文脈で簡単に使い分けが成立する例と言えます。
Etymology
「article」という単語は、ラテン語の “articulus” に由来するとされています。元々の “articulus” は「小関節」や「節目」「部分」「細かな区分」などを意味し、そこから中世フランス語の “article” を経由して、中英語へと輸入されていきました。「小さな結び目」や「締めくくり」の概念が、のちに「区分された文章の一部(条文)」「新聞雑誌などの切り分けられた記事」「文法上の小さな要素(冠詞)」といった多義性へと発展していったのです。中世においてキリスト教会や国王の勅令などが広く文書化されるようになると、章や条文を区別して記す必要が生じました。そこで「article」という語が条項や指令をまとめる上で盛んに用いられ、やがて新聞や雑誌の個々の論説や報道コラムにも転用されるようになります。同じく文法分野では、名詞や文に付随して「情報を追加で与える小さな要素」という位置づけで「article(冠詞)」という名前が与えられました。現代に至るまで、「article」は法律・メディア・文法など様々なシーンで「個別の区分」や「部分」を表す単語として生き残っています。記事という意味合いが一般には最も馴染み深いですが、条文や冠詞を指す際にも重要な役割を持つなど、英語の世界で必要不可欠な単語と言えるでしょう。この多角的な拡張の歴史を知ると、「article」が今でも多義的かつ頻繁に使われる理由が理解しやすくなります。